AND関数・OR関数|複数の条件を判定し、TRUE (真) あるいは FALSE (偽) のいずれかを返します
A1<=60 といった論理式を使って、一つの条件を満たすかどうかの判定することが出来ましたが、複数の条件を使った判定をする場合はどのようにするのでしょうか?
複数の条件を使った判定をする論理式を書きたい場合、AND関数やOR関数を使うことになります。AND関数やOR関数により、複数の論理式を一つの論理式にまとめることが出来ます。
AND関数 | |
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種類 | 論理関数 |
できること | すべての引数が TRUE のとき、TRUE を返します 引数が 1 つでも FALSE である場合、戻り値は FALSE になります |
書式 | AND(論理式1, 論理式2, …) |
論理式1 (必須) |
TRUE か FALSE かを評価する論理式を指定します |
論理式2 …(省略可) |
TRUE か FALSE かを評価する論理式を指定します |
OR関数 | |
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種類 | 論理関数 |
できること | いずれかの引数が TRUE のとき、TRUE を返します 引数が 1 つでも TRUE である場合、戻り値は TRUE になります |
書式 | OR(論理式1, 論理式2, …) |
論理式1 (必須) |
TRUE か FALSE かを評価する論理式を指定します |
論理式2 …(省略可) |
TRUE か FALSE かを評価する論理式を指定します |
AND関数の使い方
式 | =AND(D4=”課長”, E4>=40) |
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説明 | 論理式1 D4=”課長” は、セルD4が文字列「課長」と等しいかどうかを判定します。評価対象であるセルD4は「部長」ですので、条件を満たさず、FALSE(偽) となります。
論理式2 E4>=40 は、セルE4が40以上かどうかを判定します。評価対象であるセルE4は60ですので、条件を満たし、TRUE(真) となります。 =AND(D4=”課長”, E4>=40) = AND(FALSE, TRUE) |
式 | =AND(D5=”課長”, E5>=40) |
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説明 | 論理式1 D5=”課長” は、セルD5が文字列「課長」と等しいかどうかを判定します。評価対象であるセルD5は「課長」ですので、条件を満たし、TRUE(真) となります。
論理式2 E5>=40 は、セルE5が40以上かどうかを判定します。評価対象であるセルE5は45ですので、条件を満たし、TRUE(真) となります。 =AND(D5=”課長”, E5>=40) = AND(TRUE, TRUE) |
OR関数の使い方
式 | =OR(D4=”課長”, E4<=50) |
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説明 | 論理式1 D4=”課長” は、セルD4が文字列「課長」と等しいかどうかを判定します。評価対象であるセルD4は「部長」ですので、条件を満たさず、FALSE(偽) となります。
論理式2 E4<=50 は、セルE4が50以下かどうかを判定します。評価対象であるセルE4は60ですので、条件を満たさず、FALSE(偽) となります。 =OR(D4=”課長”, E4<=50) = OR(FALSE, FALSE) |
式 | =OR(D5=”課長”, E5<=50) |
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説明 | 論理式1 D5=”課長” は、セルD5が文字列「課長」と等しいかどうかを判定します。評価対象であるセルD5は「部長」ですので、条件を満たさず、FALSE(偽) となります。
論理式2 E5<=50 は、セルE5が50以下かどうかを判定します。評価対象であるセルE5は50ですので、条件を満たし、TRUE(真) となります。 =OR(D5=”課長”, E5<=50) = OR(FALSE, TRUE) |
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