AND関数・OR関数を使ってIF関数でも複数条件を扱う
AND関数やOR関数を使って、複数条件の判定をエクセルで行うことが出来ますが、その結果は、なんだか、味気のない論理値の「TRUE」か「FALSE」だけが返されるのでした。
これだけで、資料とするのは物足りないので、IF関数と組合せて、条件を満たす場合には「合格」、満たさない場合には「不合格」と表示する式を作っていきたいと思います。
【関連記事】
AND関数・OR関数|複数の条件を判定し、TRUE (真) あるいは FALSE (偽) のいずれかを返します
IF関数|値または数式が条件を満たしているかどうかを判定し、それぞれ指定した値を返します
●STEP1 複数条件の判定をAND関数で作成する
まずは、AND関数を使って、複数条件を判定する論理式を作成します。
8行目にある生徒Eを例にしてみます。
式 | =AND(D8>=60, E8>=60) |
---|---|
説明 | 一つ目の論理式 D8>=60 は、国語の点数であるセルD8が60点以上であるかどうかを判定します。 二つ目の論理式 E8>=60 は、算数の点数であるセルE8が60点以上であるかどうかを判定します。 生徒Eの国語は100点、算数は60点ですので、条件を共に満たし、すべての引数が TRUE となるため、セルF8にあるように、結果として TRUE(真) が返されます。 |
●STEP2 AND関数を使った式をIF関数で組み合わせる
先ほど作成したAND関数を使った式は、結果として、論理値の「TRUE」か「FALSE」を返すだけでした。この「TRUE」や「FALSE」を「合格」「不合格」という文字列に置き換えるにはIF関数を使います。
IF関数の1つ目の引数は、「TRUE」や「FALSE」を返す論理式ですので、STEP1のAND関数の式をそのまま使うことが出来ます。
2つ目の引数が、「TRUE」の場合の処理ですので、1Y0-A17文字列「合格」を表示するようにし、3つ目の引数は「FALSE」の場合の処理ですので、文字列「不合格」を表示するようにすれば、式が出来上がります。
式 | =IF(AND(D8>=60,E8>=60), “合格”, “不合格”) |
---|---|
説明 | 一つ目の論理式 AND(D8>=60,E8>=60) は、国語の点数であるセルD8、算数の点数であるセルE8が共に60点以上であるかどうかを判定します。 生徒Eの国語は100点、算数は60点ですので、条件を共に満たし、AND関数のすべての引数が TRUE となるため、結果として TRUE(真) が返されます。 IF関数では、第一引数の論理式の結果が「TRUE」である場合、2番目の引数にある処理を実行します。C4090-451 3番目の引数にある“不合格” は、第一引数の論理式の結果が「FALSE」である場合の処理ですので、このケースでは表示されません。 =IF(AND(D8>=60,E8>=60), “合格”, “不合格”) |
カテゴリー:
関連していそうな記事
トラックバックURL
http://excel.jiten.org/function/if_and_or/trackback/