日付や時刻を表す時に使う「シリアル値」について、まとめてみました。
シリアル値 | |
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説明 | シリアル値は、エクセルで日付や時刻を表現し、計算するために使用される数値のことです。 |
エクセルでセルに 2000/1/1 と入力すると、2000年1月1日 として認識され、表示されます。
しかし、エクセル内部では 2000/1/1 という値として認識がなされているのではなく、36526 というシリアル値として認識しています。
このようにエクセルでは、日付・時間を連続した値「シリアル値」として扱い、日付・時間の表現や計算を行います。
また、シリアル値の整数部では日付を、小数部は時刻を表しています。
●シリアル値を確認する
では、一体、シリアル値はどのように確認出来るのでしょうか?
例として、2000年1月1日のシリアル値を確認します。
まず、2000/1/1 と入力されたセルを選択して、[セルの書式設定] → [表示形式]と進み、分類を日付から標準に変更します。そうすると、2000/1/1 と表示されていたセルには、シリアル値である 36526 が表示されます。
●日付をシリアル値に変換する
日付は、シリアル値の整数部で表わされ、1900 年 1 月 1 日 がシリアル値 1 となっています。
あとは、1 日経過する毎に、シリアル値が 1 づつ増えていきます。
2000 年 1 月 1 日は 1900 年 1 月 1 日から 36,526 日目に当たるので、シリアル値は 36,526 になります。
※マッキントッシュ版エクセル では、1904年 年 1 月 1 日 をシリアル値 0 とするため、上記とはズレが生じます。
●時刻をシリアル値に変換する
時刻は、シリアル値の小数部で表わされ、0 時 0 分 0 秒 が シリアル値の小数点以下が 0 となっています。
あとは、1 秒経過する毎に、シリアル値が 86,400分の1 づつ増えていきます。
この「86,400分の1」という数字は、今日の午前0時と翌日の午前0時のシリアル値の差である1を秒数(86,400秒=24時間×60分x60秒)で等間隔に按分した数値となっています。
●日付・時刻の演算
日付・時刻がシリアル値を使って表現されているので、日付・時刻の演算が簡単に出来ます。
2つの日付間の日数が何日かを知りたい時には、各々のシリアル値の差を単純に引き算することにより求めることが出来ます。
例えば、2000/1/1 と 2001/1/1 はそれぞれ 36,526 と 36,892 というシリアル値で表されます。
そして、シリアル値の差は単純に引き算して、36,892-36,526=366 となり、2001年1月1日は2000年1月1日の366日後ということが算出できます。
また、時刻も同様にシリアル値を引き算することにより、2つの時刻間の時間差を簡単に求めることができます。
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